これを提唱されてるのは伊丹敬之(いたみひろゆき)一橋大学教授だ。
1980年代にはアメリカのニューヨークのロックフェラービルを買いとり、
ジャパンイズナンバーONEと言われた時代があった。
1985年にプラザ合意で世界は日本の円高容認し、
日本は内需拡大して世界中の貿易を自粛させられた。
しかし、品質の良いメイドインジャパンは世界から求められ輸出は極端に落ちなかった。
国内は金融緩和によりバブルがはじけ金融業界の再編が始まった。
金融バブルは1989年12月に株価3万7~8千円つけ崩壊し、
土地の価格は絶対量が少ないから下がらないと言う神話も崩れた。
翌年ベルリンの壁が崩壊し東西の冷戦時代が幕を閉じることにもなった。
ソビエト連邦も1991年にロシア国になり東欧の共産国が独立していくのである。
それでも日本の経済は強かったが、決定的なのは1995年のWindows95の発売である。
アメリカのシリコンバレーで生まれるIT産業は、
日本のお家芸だった熟練の技術者と赤提灯のコミュニケーションによる団結力を、
デジタル化して共有する技術を開発したのであると伊丹先生はおっしゃる。
私も同感です。
伊丹先生は基本は日本人の村意識で助け合いと団結力と、
情報の共有化を好み、
アナロジー的な、「どんぶり勘定、曖昧な方針、どっちつかずの判断、甘い業績評価、
個人の個性を埋没させるぼんやりとした全体思考」
逆のデジタル的という意味は、
1.厳しい合理的経営
2.個人の個性がくっきり見える(成果主義ともいえる)
3.方法は無償では教えないドライな空気
結局人間が仕事してるので先生は資本主義でなく人本主義とおっしゃる。
松下幸之助は「右手に義理人情 左手にそろばん」と言ってることも紹介されている。
日本の資本主義経済の根本は近江商人の三方良しであり、
「売り手よし、買い手良し、世間良し」の理念が各企業には息づいてる。
今後の日本はデジタル技術を世界で一番に学び、真似し応用を生み出すのはまちがいなく、
その後は赤提灯でいっぱいのコミュニケーション力。
村意識で助け合いの世界がデジタルを越えた人間関係を作り、優位になると断言されてる。
世界はGDPを中心の資本主義である限り、資本が儲かるシステムを作り続ける。
(リーマンショックのときのサブプライムローンのように)
今は資本主義というより資本家主義でマネーの持ってる人や集団が儲かる仕組みを作ってるのが現状だ。
経済を人間が主人となり御すにはデジタル人本主義のハイブリッドな人財の育成が望まれる。
皆さんは経済が主人ですか?経済の主人ですか?